えれめんたりーすくーる!!
□研修日記3
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「失礼します。
研修生の田中ミナミです」
「おお、入ってきてくれ」
やっぱり私立なんだなぁとか考えながら豪華な扉を開け、中に入っていく。
「おお!
君が子供が好きすぎて警察に何度も疑われたことのあることで有名な田中くんか!
はっはー!
校長の高田長介だ!
高ちゃんとでも長ちゃんとでも好きに呼んでくれたまえ!」
気さくだ…。
こんな気さくな人、私初めて見た…。
「い、いえ…。
一応立場などがあるので私は校長先生と呼ばせてもらいます」
「なんだ、のりが悪いなぁ」
プスー、と頬を可愛くふくらませながら、校長先生が被っていたかつらを取った。
あなたのノリが普通じゃないだけです。
というか可愛くないです。
「あの…少しお聞きしたいことがあるんですけど…」
「なんだい?」
「ソノカツラは何故被っていたんですか?」
だってこの人髪の毛ふさふさだし。
被る必要無くない?
え、これウケ狙いなの?
凄い精神だな。