クラウン

しーぃ
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「…おはよう」



「おはようさん。

もう朝食できとるで。

はよ食べや。覚めてまう」




「へーい」



時刻は只今午前3時。




忍足と宍戸はもう既に朝食のため席に付いている。



ふたりの朝は速い。



二人に限らずクラウンに属している彼らは皆そうなのだが。


因みに睡眠時間は平均3時間。



しかし2人は寮ぐらしという訳でもない。


なら何故二人がここにいるのか。


答えは簡単。




彼らに親はいないから。



2人はバディということも手伝って一緒に住んでいる。



学校側には警察から話が言っており、2人は近所に住んでいる設定だ。




「…亮」



「んぁ?」




「昨日わかったことや。

覚醒剤のことな」






『覚醒剤』という単語が出た瞬間、宍戸の顔つきが変わる。




「隠し場所、理科準備室や」




「理科、準備室か…。

随分とまた厄介な所に」





「今日、出来れば確認したいんやけど…」



「解った。

なら俺が見てくるぜ。

お前はその時に周りを警戒しててくんね?」




「了解や。

先生方に見つからんようにせんとな」






「「ご馳走様でした」」



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