短い妄想物語

□なぞなぞ
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「ねーねー」

今私は彼の家に遊びに来ている。

床に寝っ転がって雑誌を読んでいる彼氏を呼ぶ。

「なーにー」

雑誌を読みながら返事をする彼。

「おもしろいことに気づいたの!」

「おもしろいこと?」

雑誌をパタンと閉じ、
私の方を向いた。

「うん!
では問題です。ででん!!」

え、いきなり問題?と戸惑う彼を無視し続ける。

「人間の体にはある体のパーツがいろんなところの名前に使われてます。
そのパーツとは何でしょう!
制限時間は30秒!!」

ちっちっちっ
と口でタイマーのようにカウントダウンする。

「体のパーツ…?うーん」

腕を組んで考えこむ彼。

ちょっとかわいいかも。

「あと5秒!!」

「えー」

「5、4、3、2、1…0!!!!
ぶっぶー!!残念!」

「30秒じゃあ短いぜー」

「ふふふ。私の勝ちだね!
じゃあ答えいくよ〜?
答えは首!」

「首?」

首を傾げる彼。

「だってさ首って足首、手首につくじゃん!」

得意気に私は言った。

「あ〜なるほどな。
でも1つ忘れてる首があるぜ」

「え?
きゃあっ!!」

私は驚いて思わず叫んでしまっていた。

「ち・く・び」

と言いながら彼は私の胸を触っていたから!!

一気に顔が赤くなる。

私はその手を思いっきり払った。

「最低バカバカ変態やろー!!
エロ変態エロ魔人!
もういいっ私帰る!!」

「エロって言い過ぎだろ…」

荷物を引っ付かんでドアへ向かう。

「だいっきらい!!」

バタン!!!!

ドアを力いっぱい閉める。

プンプン怒りながら彼の家を出た。

謝るまで絶対許してあげないんだからっ。

でもだいっきらいは言い過ぎたかな…

恥ずかしかったからつい言っちゃったけど…

明日会ったらちょっと謝っとこ。

あんな問題出すんじゃなかった…
と後悔しながら帰った。






次の日お互いに謝って二人はラブラブに戻りましたとさ。


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