04/17の日記

13:11
Tell meおはようひじおき
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@hjok_shumari: おはようございます。土方先生が出張で全然会えません。メール画面を開いたまま眠ってしまうのを繰り返していたら、昨夜着信音で目を覚ましました。『元気か?なかなか連絡できねぇが、早くおまえの顔が見たあいにかきちは』というメールを見てあの人も同じなんだなと思わず笑った沖田総司17歳です。

@hjok_shumari: おはようございます。今日出張が終わって学校に戻る予定です。授業には間に合わずちょうど掃除の時間にぶつかると思いますが準備室に直行して全力で総司の時間を満喫しようと思う土方歳三29歳です。新幹線の中で既に妄想が止まりません。『せんせチューして…』『しょうがねぇなおまえはほら膝に乗r

@hjok_shumari: おはようございます。昨日不意打ちで出張から帰ったら怒らせてしまったのですが、家に泊まらせると総司は眠りながらずっと俺の腹や胸をさわさわしていました。寂しかったのか…??おまえ寂しかったんだな総司…??と転げ回りたいのを枕に顔を押し付け声を殺して必死に我慢した土方歳三29歳です。

@hjok_shumari: おはようございます。昨日は先生の家に泊まったのですが、夜中に急にあの人の脈と呼吸が速くなり体温が上がって軽くのたうち回り出しました。やっぱりもうおじさんだから激しい行為はさせない方がいいんじゃないかととても心配になった沖田総司17歳です。死ぬ直前に勃つとかいうアレだと嫌だし…

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13:07
sakuraドロップス
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「また、来る」そう言って見慣れぬ上着を羽織る背中が嘘だと語っていた。今生の別れを悟った僕は、浮かべた笑みを消さないよう、代わりに心を消して言った。「今のあなたは別人だ。僕の愛した人じゃない」肩を震わせ振り向いた顔は酷く青褪めていて「もう、来ないで」その一言で僕らは終わりを迎えた。

あの人の死に様を僕は知らないままで、それは僕が彼よりも、早くこの世を去ったからだ。常闇の世界を抜けて再び光を得たものの、あの人は生前にも勝るほどの大層なモテっぷりのようだ。赤い糸でもあったのか僕が受けた高校にあの人はいた。終わったはずの恋の棘が、今更になって僕の心に突き刺さった。

入学式の進行を務めるあの人の周りは見たような顔ばかりだ。「赤い糸、なんかじゃなかったってわけだ」言うなれば因縁、そんなとこだろうと理解した僕は、それに気付くまでの僅かの間にも再び芽吹いてしまった胸の疼きを抑え込みたくて終始俯いていた。春なんか嫌いだ。春は別れの季節でしかないから。

教師然とした態度が嫌いだった。あんなあの人見たくなかった。僕を見て泣けばよかった。会いたかったと縋ってくればよかったのに。何一つ僕の願いは叶えられることなく、あの人は僕の前で鼻につく初めましての態度を崩すことはなかった。敢えて無視したというよりは、耐えられなかったという方が近い。

ボイコットを続けていたら、ある日とうとう補習の呼び出しを受けた。初めて入った準備室はあの頃と変わらない匂いで、無表情の僕を沖田と呼んだその人を、今度こそ僕は、愛した人とは別人なのだとはっきりと認識した。メンタル弱いつもりなんて全然ないけど、今日ぐらいちょっと、凹んだっていいよね…

泣くのを抑えられない経験なんて初めてだった。勝手に嗚咽が漏れて、涙が溢れ出して、無意識に呟いていた。「この恋もやっと…終わったんですね」子供だと、たかだか失恋でやさぐれていたのかと、呆れられても仕方ない。けれど歩いてきたあの人は黙って腕を掴み、強く引き寄せて僕の背中を掻き抱いた。

「許せ総司……!最後の最後でおまえの嘘を見抜けなかった…!おまえが本気で俺を捨てたと、そう信じた情けねぇ俺をどうか許してくれ…!!」何度も何度も肩が跳ね、僕よりも酷くあの人は咽び泣いた。ほんとに寂しかったのがどっちなのかなんて、水底を照らす月にだってきっとわかりはしないだろう。

梅が咲いて、桜が咲いて、その度に僕はこの人を想った。もう二度と。それがやがてせめていつかもう一度…そうあさましく願うようになった。「何度だって…いつまでだって俺は…おまえを…!!」やっと本音を言えるようになったこの人の側に、できるなら「僕も…もう一度、側にいたい……!」終

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