稲妻11
□いっそ消えてしまおうか
1ページ/5ページ
彼女は雷門中だった
僕たちが雷門中でサッカーの練習をしていると、よく見に来る女の子が居た
「ねぇ、豪炎寺くん。あの子は誰?」
豪「…あれは確か、同じクラスの苗字だな」
「そうなんだ…」
―次の日―
彼女はまたやって来た
「ねぇ、君。サッカーが好きなの?」
気になり話しかけると、彼女は一瞬驚いた顔をして答えた
『…好き!』
「じゃあ、もっと近くで見たら?あ、それとも一緒にやる?」
『ううんっ、いいの』
彼女はそう言うと去ってしまった
―次の日―
またまた彼女はやって来た
「こんにちは。今日も見に来たの?」
『うん』
「僕は吹雪士郎。君は?」
『……苗字名前』
「名前ちゃん、よろしくね!」
『よろしく』
僕は毎日来る、名前ちゃんに惹かれていった
彼女が笑うときに僕は違和感を感じる
心から笑ってない、そんな感じ
アツヤの人格と共存していた僕だから、その違和感に気付けたんだと思う
→