稲妻11

□一人にしないで
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私は秋葉名戸のサッカー部に入っている

そして三年の明井戸先輩の彼女でもある



付き合ってると言ってもデートはゲームセンターだし恋人らしいことを一つもしていない



そんなある日の放課後


明井戸先輩がやって来た


明「名前!今日もゲーセン行くんだけど、一緒に行かない?」


誘われて今までのことを思い出す


先輩はゲームセンターへ行くと夢中になって私と居ることを忘れてしまう

酷いときなんか、私がトイレに行っている間に一人で帰っていた

私が"先輩帰っちゃったみたいなんで帰ります"ってメールすると"あ、ごめん。先に帰っちゃった"なんて返ってきた


そんな事を思い出すと当然行きたくなくなる


「ごめんなさい…止めときます」


先輩は好きだけどゲームに夢中になっている先輩は嫌いだ


明「そっか、じゃあまた明日ね!」


そう言って先輩は帰っていった



私も帰ろうと歩き出したとき後輩の呂簿に後ろから呼び止められた


呂「名前せんぱーい!」


振り向くと呂簿と一緒に漫画と自作も居た


漫「あれ、明井戸先輩は?」


「んー、ゲームセンターに行ったよ」


自「一緒に行かなくて良かったのか?」


「いいの!どうせ先輩ゲームに夢中で私のことなんかどうでも…」


自分で言っておきながら悲しくなるな

呂簿が気を使って明るく振る舞う


呂「名前先輩!これからみんなでカラオケ行くんですけどっ、良ければ一緒に行きませんか?」


「え、でも…」


漫「うん!来なよ!」


「じゃあ…お言葉に甘えて…」


こうして私は一緒にカラオケに行った




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