悲しみの果て
□悲しみの果て
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ヨンス「ジェジュン様、紅茶をお持ちしました」
JJ「ありがとう。そこに置いておいて」
Y「はい」
ひろの好きだった本を読みながら、紅茶を飲む
ひろも、紅茶が好きだった。
Y「またその本ですか?」
JJ「うん。ひろの本だよ」
Y「・・そろそろ・・忘れられては、いかがですか?」
JJ「・・・もういいよ。下がって」
Y「・・・はい」
バタンッ!
JJ「忘れられるわけ、ないだろ」
ひろはまだ僕の胸の中にいて
いつも笑っている。
『ジェジュン〜!』
『ジェジュン?』
『あっはっはっ!ジェジュンは何も知らないのね(笑)』
JJ「ひろ・・・愛してるよ」
手にしていた小説を顔に乗せて、上を向いた
ひろの小説
ずっと借りたまま、返すことなく僕のもとに置いてある
*
「コレ♪」
JJ「ん?」
「恋愛小説よ♪」
JJ「いいよ(笑)」
「読んでみてって!」
JJ「ん〜・・、どんな話?」
「読めばわかる♪」
JJ「(笑)でも・・・まぁ、借りておく。ありがと」
「うん^^返すのはいつでもいいから。私、何回も読んだし」
JJ「あっは!わかったよ」
ひろから借りた恋愛小説
結局、これを僕が読んだのは
それから半年後だった。
*
Y「ジェジュン様?薬の時間でございます」
JJ「うん」
毎日二回
お昼前の時間と、寝る前に飲む薬
精神的に不安定な俺は、医者から薬を渡された
・
医者「それでは、この薬を毎日二回飲んで下さい」
JJ「これは?」
医「精神を安定させる薬でございます」
JJ「精神安定・・」
医「眠れない時は、睡眠剤も処方いたしますので」
JJ「・・はい」
・
Y「お水を」
JJ「うん」
ゴクンッ
Y「お庭にでも、行かれますか?」
JJ「今日は晴れてる?」
Y「曇り、でございます」
JJ「・・・庭で読書するよ」
Y「それでは只今ご用意を」
晴れた空を見ると、ひろを思い出す
*
JJ「ひろってさぁ、この空みたいだよね」
「なにぃ〜?どうしてぇ?」
JJ「なんか・・雲ひとつないこの青空って、いつも笑ってるひろみたい」
「う〜ん・・爽やかってこと?」
JJ「あっは(笑)まぁ、そうかな」
「そっか♪褒められてる?」
JJ「うん。褒めてる」
「ふふっ♪」