BL短編の小部屋

□綺麗な言葉
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夜の明けた狭いベッドの上、俺達は深く深く繋がって、跡形もなく溶け合っていく。


隔離されたこの世界には、最初から俺とひなたしか存在しない。




なぁ、ひなた。
これからも俺を幸せにしてくれるか?

綺麗な言葉の代りに見つけたそれは、身勝手な物だったけど、これが偽りのない、俺の本心なんだ。

体の中心で繋がり囁いた俺に、切ないくらいやんわり微笑んだひなたの表情が答えだろうと、俺は密かに思っていた。





   ◇END◇
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