BLシリーズの小部屋

□もり&聖シリーズ わがままも全部
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――ああずっと傍においてやるよ。

そんな言い方しか出来ない俺に、それでもおまえは幸せそうに笑ってくれる。












「おまえ、ほんとドジ!」


もりの腫れ上がった足を見て、俺は鼻で笑ってやった。


「―――で、ヒビ入ったって?」
「………はい」


すっかりしょげたバカ1人。

自業自得……ってのはちょっと可哀相だけど、半分は自分のせいだろ?


「あれ、原因何だっけ??もう1回聞かせてくんね?守人くん」
「覚えてるくせに……意地悪しないでよ…」
「俺バカだから忘れた。もう1回言えっ」


もりを見上げ、ニッコリ笑顔で命令する。
何か言いたそうに口を開き掛け、諦めたようにもりは小さく頷いた。


「昼休みにね……サッカーしてたヤツがいて……ボールが飛んで来て………」
「ああ!!思い出した。そんで、可愛い女の子庇って咄嗟にボール弾いて、コンクリートに足打ってヒビ入ったんだっけか?」
「………ちゃんと覚えてるじゃん」
「思い出したつってんだろ。んで、可愛い女の子に惚れられたんだっけか?」


ニッコリ笑顔をキープのまま、付け足す。

この笑顔に弱いらしいから。


「俺、可愛い女の子なんて言ってないし……『惚れられた』とも言ってないけど」
「違うの?」
「違い………ません」


図星じゃんか。

立ち話ってのもなんだよな?ともりのベッドの上にドカッと座り、ちょっとしたイタズラを思い付く。

もりに向かい両手を大きく広げ……


「もり……来いよ」


鼻に掛けた声で甘く囁く。

気色悪りぃ……


「せっ……聖ちゃん?」
「したくなった。しよ?」


ぅぐっ、と妙な音を発し、もりの動きがぴたっと止まる。

相変わらずからかい甲斐のあるヤツ。


「しよ?」


ダメ押しにもう1回。


「しよ……って?誘ってる?」


当たり前だろバーカ……なんて今は言わない。


「そういう気分なの。もりは俺としたくねーの?」
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