BLシリーズの小部屋

□もり&聖シリーズ あの月に願う
1ページ/6ページ



夏の聖ちゃんは、犯罪です。

ノースリーブの抉れた袖口から伸びた白い腕……

暑さのせいでうっすら桜色に染まった頬……

あぁ……頼むから、襟元のボタン3つも外すのやめて下さい。
鎖骨はおろか、その下のチ○ビ(自主規制中)まで見えそうだよ。


「あづい〜〜」


聖ちゃんはそんな俺の気持ちを知る筈もなく、ベッドの上にドサッと倒れ込んだ。

唯一の救いは足首まで覆われたジーンズだ。EDWIN様様。
これがハーフパンツなんか履かれた日には、間違いなく鼻血吹いてるよ、俺。


「ねぇ……聖ちゃん?」
「あー?」
「もぅ……1週間もご無沙汰だよね?……そろそろ俺……限界なんだけど……しよ?」


しよ……てか、頼むからさせて下さい。

健全な10代ですから、もうパンパンだよ。

拝む勢いで聖ちゃんを見ると、彼はシレーッと微笑を浮かべていた。


「そんな顔もね、メタメタ綺麗だよ。でもさ……なんかもの凄く意地悪な事言われそうな、ヤな予感がするんだけど……」


何気なく隣りに座り、聖ちゃんの肩に手を掛けた途端、手の甲を思いっきり遠慮なしにつねられ……本気で泣きそうになる。


「……痛いよ」
「当たり前だ。痛くしてんだから」


そんな厳しい事言わないでよ……だめだ、哀しい。


「俺……聖ちゃんが欲しいよ……ダメ?」
「ダーメ!!この暑いのに、んな事出来っか」
「シャワー浴びれば良くない?……クーラーの設定温度下げれば涼しくなるし……」


聖ちゃんの部屋には立派なクーラーが着いている。
なのに、外は33度を優に越えている今でも、設定温度は27度だよ。そんなの気休めにさえならない。


「俺はクーラーが苦手なんだよ!!文句あんなら出てけ!」


ギロリと形のいい瞳に睨まれ、一瞬息を飲む。

怒ってる聖ちゃんって、妙に色っぽいんだよなぁ。
ゾクッとしちゃうvvな〜〜んて呑気に考えてる場合じゃないや。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ