スクールデイズ

□スクールデイズ4
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 そして、卒業式が一週間まで迫ったころ。
「えっ? 新任教師?」
「いや、いままで怪我をしていて、今日から学校復帰なんだと」
 そんな先生いたんだ、全然知らなかったな。
 ピンポンパンポン。
『三年五組、斎賀広太君、石渡和樹君、佐々木光さんは、至急校長室に来てください』
 え? 校長室?
「なんで校長室なんだ?」
 僕達、何も悪いことしてないよね?
「とにかく行ってみましょう」
「そうだね」

 よくよく考えてみれば、校長室に呼ばれたということは、校長先生に会えるってことだよね?(あたりまえなことだけど)
 ってことは、この一年と半年、生徒の間に姿見せなかった先生の顔が見れるってことだ。
 内心ドキドキしながら、校長室の前に立つ。
「俺何したかな? 真田先生の愛妻弁当をつまみ食いしたことだったら本人からだろうし、上田先生を後ろから脅かして心臓停止にしたことなら謝った……あっ、野口先生の顔に落書きしたのがバレたのかな?」
 いろいろと悪さしているんだな、和樹って。
 でも、先生を心臓停止にしたらダメじゃないかな? 落書きもそうだけど。
 和樹は別な意味でドキドキしているんだな。
「じゃあ、入るよ」
 光さんと和樹を見てから、扉を開ける。
「失礼します」
 中に入ると、黒いスーツを着た人がイスに座っていた。
 ……あれ? この人どこかで?
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