スクールデイズ
□スクールデイズ4
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「お待ちしておりました、斎賀君」
名前を呼ばれた途端、この人のことを思い出した。
「……新垣、さん?」
あの学園祭のバトルロワイヤルで、一年四組に居た、あの新垣さん?
去年のあの学園祭の後、新垣さんは、
『わたしは生徒ではありません。そうですね……まあいいでしょう、わたしのことは、もう少ししたらわかるでしょうから、その時にまたお会いしましょう』
って、言っていた。
そして、新垣さんが校長先生のイスに座っているということは……もしかして。
「新垣さん、もしかして、この学園の?」
「ええ、校長です」
こ、校長先生だったの!?
で、でも、校長先生って年輩(語弊があるかもしれないけれど)の先生がなったりするんじゃないの? 新垣校長は少なくとも二十代後半に見えるだけど。
「校長になって初めての赴任先がこの学園でした。ちょうど去年の秋頃、あの学園祭の時に生徒の様子を見るために学園祭に参加していたんですよ」
「えっ、校長が参加していたんすか?」
「ええ、とても楽しそうな学園祭だったので、つい参加してしまいました」
クスリと新垣校長が笑う。
僕はとても恐かったよ。この人デットオアアライブ発言をして、短剣を持って戦ったんだよ? 僕と。
でも、この人年齢詐称していないかな? いい年して生徒の学園祭に加わっていたし。
うっ! に、睨まれた! 心の中を読まれたのか! 絶対零度の目で僕を睨んでいる。
……し、しばらく、目を合わせないでおこう。