廃人列車

□第壱戦
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辺りを見回すも少女は居ない。

「女の子がホームに…っ」

誰だったか叫ぶ。

クダリは慌ててホームに駆け寄り、下をみると確かに少女が線路で横たわっていた。

(―――…まずい!!)


先程アナウンスで電車が5分程遅れて着くというアナウンスが入った。

そのアナウンスから既に3分は経っていて、電車が着く時間を考えると迷う暇なんて無かった。


そのまま周りがパニックを起こし悲鳴を上げるもお構い無しに線路に降りたクダリはボールからタブランを出すと少女を抱えた。

電車の光に目を瞑り、

「タブランお願い!」

二人と一体は光に包まれ、ホームから消えたのであった。
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