記憶のオルゴール

□第1話
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何処にでもこうゆう奴はいるんだな...




「か〜のじょw可愛いねぇ、1人?」

「うわっwマジで可愛い顔してんじゃん!!」



胡散臭く話しかけてくる2人がこちらに向かってくる。
何度か似たような場面に遭った事がある。
俺は半端呆れていた。




こいつら殺してもいいかなぁ。。。









〜遡ること数分〜



俺は今、アリス学園の巨大な校門前にいる。


じいちゃんのことに片をつけた俺は、ちょっとした奴の協力の下
瞬間移動でここまでやって来たのだ。

目的のためなら手段を選ばなくもない俺なんだが...
面倒ごとは避けたい。
もしもこの巨大な門をぶち壊して大騒ぎになったらここに来た意味がなくなるだろう。

困ったことに
ひっそりと入って誰にもきずかれないように情報を集めることが目的ではないのだ。
なので、入学することが手っ取り早くことが運ぶだろう。




さて
どうやって入学しようか。





そう思い、門を眺めていた。
そんなときにあの2人組みに遭遇した。




「アリス学園に入りたいの?ならこっちだよ〜w」

「そうそう!俺たちここの校長先生と顔見知りなんだよねぇ。」



だからおいでよ。
そういって男が腕に触れようとしたときだった。





「その子猫ちゃんを何処に連れて行くつもりかなぁ。」



フェロモンを振りまきながらこちらに来た男は言った。




ってかマジでだだ漏れ。

変態かよ。

なんかキラキラさせてムカつくなぁ。




「お前何なんだよ!?」

「何って、アリス学園の教師だけど。」

「「嘘だー!!」」



俺も心からそう思うよ。




面倒だと思った男は急いで俺の腕を取り、立ち去ろうとしたのだが無駄だった。


「”さ よ う な ら”」


少し声の質を変化させた教師が男達に向かって言った瞬間
男達は二つ返事でその場を離た。






声フェロモン。
その場しのぎには役に立つが、あまり使えるアリスでもない。





実は俺はこいつのことをよく知っていた。
こいつには俺のことは分からないだろう。

まぁ、分からないようにしていたのだが。

過去に実際に遭った事がある。
アリスで時空を歪め、移動し、長い時を過ごした際に。
そのとき俺はこいつの先輩として過ごした。
あの事件のときにも。




何も知らないこいつはアリスを使って話しかけてきた。
無駄だってのに。


「危ないところだったね。”君も早くおうちに帰んなさい”。」



・・・・。

だからお前のフェロモンなんかムカつくんだって。

あぁ。
我慢だ俺!!



『先生、本当にこの学園の教師なん?』

「え”・・・。君、今なんともない?なんか...」



ドカンッ!!!





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