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□世界の中心は君だった
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僕・・・白谷 晴海と彼・・・平宮 七瀬が出会ったのは、私立男子校の入学式だった。
僕には、あの出会いが良いものだったのか悪いものだったのかいまだに分からない。
けれど、衝撃的であったのは確かだ。
綺麗な黒髪に、蒼い目。スラリとした体躯はその場にいた人間をあっという間に虜にした。
勿論、僕も例外ではなかった。
けれど関わり合いになることはないだろうと思っていた。特技なんて勉強しかないような、暗くてボサボサ頭でお世辞にも整っているとは言いがたい顔の同級生に好んで関わりたがるわけがないだろう、と。
実際、閉鎖的な男子校において容姿とはステータスだったし、彼は入学したあとすぐに親衛隊やらができた。
そんな彼と最初に話した切欠は、簡単なことだった。
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