BL

□世界の中心は君だった
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僕は、それを知った時ーーー悪意を持って、知らされた時。
笑ってしまった。
まあ、最初から覚悟はしていたから。
だって僕、綺麗じゃないし。綺麗な人に囲まれた七瀬がいつか心変わりするとは思ってたし。
でもなぜだろう。笑って笑って、僕にそれを知らせたクラスメイトをパニックに陥らせたあと自室に戻ると、涙が出た。
泣いたからって、どうしようもなかったのに。
僕は一切七瀬を責めなかった。詰らなかった。追及しなかった。
でも、七瀬が心変わりしてないと信じてたわけじゃなくて、近くにいれるだけでいいと思ったから。
そんな僕を、七瀬はいつも悔しそうな、悲しそうな目で見て、好きだと囁いた。
僕はありったけの想いを込めて、愛してると返した。
それでも、段々と痛み苦しみ罪悪感・・・その他諸々が僕の心な降り積もる。
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