BL

□箱庭
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『俺、遙斗が他人の血を飲むなんて嫌だ!・・・それに、遙斗が俺の血を飲むなんて、俺だけを必要とするなんて・・・俺は、幸せだ』
恍惚とした笑みを浮かべる蜜紀に、遥斗はどうしようもなく身動きできなくなってしまった。
全身で痛いほどに感じられる愛情と差別のない世界。それは、遥斗にとって魅力的すぎたのだ。
だから、遥斗はずっと蜜紀の家に閉じ込められる。自分の手で、檻の鍵を閉める。
たとえ蜜紀が更に独占欲と依存を深めても、いっそ心地良いと感じれるほどに遥斗は壊れてしまっていた。
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