BL

□沈澱
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誰かが翔大と仲良さそうにしてると翔大は俺の恋人なのにって思って苛々してしまったりするから、ついつい持ってるものを握り潰したりもする。そうなるといつだって直ぐに俺の所へ来て、俺が一番だって言ってくれた。流石翔大、俺が言ってほしいことをわかってくれる。
でも。


で も 。


今日、翔大の腕を掴んだ奴がいた。翔大が嫌がって身を捩っても離さなかった。可哀想な翔大。腕に赤い跡がついてたし、ずっと震えてた。
気がついたら、俺はそいつをあらゆる言葉で詰りながら力の限り踏みつけていた。
翔大、に、触った。それだけで、もう許せないのにーーー怪我、なんて。信じられない。
ソレの始末はすぐにつけて、翔大の元で翔大の腕の跡を包帯で隠す。跡を見るだけで理性が飛びそうだった。
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