ノーマル・カプなし

□その気持ちはフィクションです
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私には、とても綺麗な幼なじみがいる。
見た目だけを形容するのならばかっこいいだろうけれども、彼は真っ直ぐな心根の青年なので私はあえて綺麗な男の子と言うことにしている。
そんな彼は当然のことながら大変人気者で、その周りに来るであろう女の子たちとの諸々のことが煩わしくなるのが予想できたから最近は学校ではあまり近寄らないようにしていた。
あくまでも学校では、と限定する理由は簡単で、彼の家と私の家が隣同士であり幼なじみであることも手伝って毎日のように彼が我が家に出入りするから。
正直に言ってたまに鬱陶しい。いくら目の保養とは言っても十年来の付き合いなのだから見飽きてきた。
さて、そんな彼は、昔から大変気の毒な思いこみをしている。
それは、彼が私に恋をしている、という思いこみだ。
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