BL

□雑草の花
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「羽貴、ちょっと放課後に用があるから教室で待ってろ」

まだ、未来の予想なんてできていなかった僕は、特に迷うことなく頷いた。



雑草の花



「なあなあ羽貴!お前って“あの”月由遥と知り合いなのか?!」
興奮したように聞いてくるクラスメートを適当にあしらう。そうかこいつまだ知らなかったのかーーー有名っちゃ有名だったと思うんだけど、オウサマの月由遥とゲボクの弓弦羽貴って。
彼は僕の幼なじみで、かなり昔からよく一緒にいた。
ま、遥が勝手に喋るのを聞き流してただけなんだよね。だって僕あいつ嫌いだし。
・・・なんでって?何でも持ってる同性が近くにいるとムカつくか心酔するかどっちかっしょ、普通さ。
だから、正直、この呼び出しも迷惑。
他の奴に言うと妬まれまくるけどな。
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