04/02の日記

21:02
世李の過去7
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ある事件が起こったのは
世李が中2のときでした。





夏休みに入ってたくさん
遊び回っていたときでした。
世李は1人で出掛けたんです。
そこは、自転車で約数十分と
離れたところでした。



そして、お店の中を満喫して
帰ろうと思いそのお店を出たとき
二十代後半〜三十代前半の男の人
が世李と同じタイミングでお店を
出たんです。

世李の住むところではこんな事
よくあるので気にしませんでした。

それで、世李が自転車で行く所を
全く同じ道で後ろを走るんです。

途中で変だなと思っていたんですが
勘違いだろうと思い直し家まで
帰りました。



駐輪場でもやはりその男の人は
着いてきていてヤバイな…と
思い逃げようとした瞬間に声を
掛けられました。

「あの。すいません。こっち
来てくれませんか…?」

と言われました。
その、こっちというのは世李の
当時の家はマンションで自転車や
バイクを停めるところがあったんです。


でも、そこは外からは死角に
なっている場所でした。
世李は断ろうと

「すいませんが、急いでるので」

と言いその場から離れようと
したのですが腕を掴まれて

「少しでいいので」

と言われその死角のところに
連れていかれたんです。


そのときは、頭が真っ白になって
声を出したくても全然出なくて
腰が抜けそうになりました。



そして、男の人に肩、腕、頬、首筋、それこそ言えないような所まで
触られてしまいました。
未遂で終わりすごくホッとしましたが
とても怖くどうやって部屋に戻ったか
覚えていません。


本当に世李にとってそれは
恐怖でしかなく暫く何も考えられ
ませんでした。


親には仕方なく言うと
警察に電話をして警察も
パトロールを強化するとのことで
一応解決はしましたが世李は
ただただ男の人に
怯える日が続きました。

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14:30
世李の過去6
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それから、兄にずっと
暴力を振るわれ続けました。


頬を殴られたり髪を掴まれて
引きずられたり蹴られたりしました。

世李はそれに耐えられず
もっと荒れました。

学校に行っても授業をまともに
聞かずに放課後は遊んだり
他の学生に喧嘩を売られて
殴り合いをしたりしました。



でも、家に帰ればまた暴力。
その苦しさから逃れるように
リストカットをするように
なりました。

その流れる血を見て安心して
学校に行って放課後は遊んだり
また喧嘩したり…


その友達と一緒に居れば
心が安らいで落ち着けました。
その子と一緒に居たら
なにも怖くありませんでした。



そして、時間は過ぎて
世李は中学2年生になりました。


その頃は外見も内面も
落ち着くようになりました。

中1のときずっと一緒に居た
友達とはあまり喋らなくなりましたが
今でも道ですれ違ったりすれば
声を掛けたり手を振ってくれます。



新しい友達も出来て
とても嬉しかったです。

でも、ある事件を境に
私はまた閉じ籠るようになりました。

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