Reiny Days(非戦士設定)
□出逢い
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ぴちゃぴちゃとやんだばかりの雨を一人ぼっちで歩く。
さっきまでさしてた傘から水滴が靴めがけて落ちた。
「靴もびしょびしょだぁ...」
どうしよう、ママ達に怒られちゃう。
さっきまで、友達と遊んでたからそれでなくてもびしょびしょなのに。
「うっうっ...どうしよう。」
小学3年生にもなって泣くなんてと思ったけど、何も出来なかった。
「どうしたの?君、迷子?」
「だっ誰?」
中学生くらいのお姉さん。
「ごめんね。すごい濡れてるけど大丈夫?」
「うん。」
「タオル使って?」
「ありがとうございます。」
小さな体でちょこんと頭を下げて、小さな声でそう言った。
「瀬南!!この子見てて?」
「はぁい」
せな?
その瞬間、せな君という男の子が駆け寄ってきた。
「だいじょーぶ?」
そういって、ことりの顔を覗き込む。
その言葉にこくんと静かに頷いた。