短編

□デートしよ、先輩。
1ページ/3ページ

「・・・遅いぞ。」



十分遅刻だ、と俺の前でぶすくれる先輩。うはっかーわいい。



ホントは俺だって三十分くらい前に来たかったよ?でも、その顔が見たくてわざと遅刻したんだって。



「すいません。先輩、私服カッコいいですねー。」



「・・・別に。お前だってその服、俺がこのあいだ似合ってるっていった服じゃないか。」



「あ、覚えててくれたんすか。嬉し。」



「ついこの間のことなのに忘れたりしたら、どれだけ軽い気持ちで言ったんだってことになるだろ。」



別になんねーけど。この人、こういうところは義理堅いよな。まあ、可愛いからいっか。



「遅れたんだから、今日は俺の行きたいところに付き合え。」



「はいはい、何処へなりと。」



付き合えとか、別の意味で言われてー。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ