短編
□さよなら先輩、愛してる。
1ページ/3ページ
よく今まで我慢してたよな。
そう、俺は自分に言った。
辛かったし苦しかったし悲しかった。
それでも我慢してればいつか何とかなるなんて信じてた。
それはきっと天馬くんと一緒にいたせいで天馬くんみたいな思考回路になってたからだ。
だけど実際は、こと恋愛においては待ってるだけじゃ何も起きない。
自分から行動を起こさないとどうにもならない。
そのことを痛感させられた。
そして俺は、自分のことだけ考えて行動を起こすこともできるんだけど。
やっぱりどうしても先輩に幸せになって欲しい、なんて思うわけで。
これも確実に天馬くんの影響だろうなあ、なんて勝手に人の所為にしてた。
自分以外の誰の所為でもないのに。