短編2
□Happy an birthday
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まだ日の登りきってないうちから、俺の朝は始まる。
「あ、おはよう京介!」
「なんなんだ今の爆発音は。」
「あ、あはは…ちょっとお米パン焼こうと思ったんだけど…」
「下がってろ、俺が片付ける。」
俺と天馬が同棲を始めて数ヵ月。天馬はその初日から、朝早く起きて何かしていた。
大抵それはうまく行かずに、爆発音や何かの壊れる音で起きた俺が片付ける、そんなサイクルが出来上がっていた。
まったく呆れる、とは思う。正直、面倒くさいとも思う。
だけど、それを嫌だとは思わない。
自分でも不思議だった。