壬生狼と過ごした2217日
□起爆剤は誰だ?
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「そもそも…おめぇら二人、こんな時間にここで何やってんだ?」
「いや…なんだか眠れ…」
「クスッ。逢引きですよ?」
「「!!」」
な…!
なにをこの子はご冗談を…!!
驚いて総司くんを振り返ると、あの悪魔のような笑顔から、今度は無邪気な悪戯っ子のような顔でクスクスと笑っていた。
「…あはは!…歳三さんっ、眉間のシワと殺気がすごいですよ?」
「え?」
「な…!んなことねぇよ/////!」
今度は歳さんの方を振り返ると、確かに眉間にシワは刻まれていたが、殺気…というよりか、若干顔が赤いような……
「ご心配なさらずとも冗談なので。クスッ…さぁ、邪魔者はおいとましますか」
総司くんはそう言うと「よっ…」と立ち上がり、私と歳さんを見てニッコリと笑った。
「明日…いや、もう今日か。声がかかれば出陣なんですから、あまりご無理をなさらずに」
「ご無理って…」
「じゃあおやすみなさい」
去り際…
歳さんの耳元で何かをそっと呟き「うるせぇっ////!!」と真っ赤な顔で反応したのを心底面白そうに笑い飛ばすと、総司くんは部屋へと戻っていったのだった。
「……総司くん、何て言ったんですか?」
「おめぇは知らなくていい////」
「なにそれ…つか顔真っ赤ですよ」
「うるせぇっ////!!真っ赤なわけねぇだろうが////!!」
「歳さん…声でかいよ……」
私がクスッと笑えば、歳さんはバツが悪そうにチッ…と舌打ちして、私の隣に腰を下ろした。
ううむ…
なんだか意識してしまうのは私だけなんだろうか……
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