short

□白石と健康
1ページ/3ページ

「なんやこれっ!めっちゃエクスタシーやんかっ!!!」




『白石蔵ノ介の健康法』





白石蔵ノ介は雑誌を読んでいた。


それには様々な健康法の特集が組んであり、
健康オタクの白石にとっては素通りできない内容だった。

ぱらぱらと読んでいたが、大した内容のものはなく、今まで出回った健康法の使いまわし、といったものだった。

そんな中に白石の興味を引くものがひとつ。

「ノーパン健康法って何やねん!めっちゃエクスタシーやんか!」

(ちなみにW●kipediaより)
ノーパン健康法は健康法の一種で、下半身の下着を穿かずに寝ることである。「ノーパン睡眠」、「脱パンツ健康法」ともいう。
・パンツのゴムは身体を締め付け続ける。これをなくしリラックスできる。
・パンツは蒸れて不衛生になりがちである。パンツを穿かずに通気性をよくして病原菌の繁殖を予防する。




彼にとって健康的でなおかつ何かエロい、というのはかなりエクスタシーな内容だったらしい。


興味がわけば早速、試してみたくなるというのは、人間の性だ。


次の日、体育の授業がないのを確認した白石は早速その日の夜から試してみることにした。
風呂からあがり部屋で着ているものを全て脱ぎ、ベッドに入る。

「寝るときパンイチ」と定評の彼が下着を取り払うということは
すなわち全裸を意味する。

身体全体が布団に包まれているようでなかなか癖になりそうだ。
普段布に擦れない場所が擦れるというのは快感だった。
一人布団に包まりながら、恍惚そうな笑みを湛え、
「んんーっエクスタシー!」
と数回呟き、眠ることにした。


※ちなみにお寝坊して妹に布団を剥ぎ取られたりしてしまうと
色々を厄介なので気をつけてね!


もちろん白石はそんなヘマせずに起きれます。
なぜなら完璧だからです。

完璧と書いて、パーフェクトと読む。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ