short

□かみさま
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最近気づいたことなんじゃが、柳生の尻は



神様じゃと思う。






布越しからでも伝わる均整のとれたカタチとか、少し小振りな大きさとか、
それでいて俺の全てを受け止めてくれそうな包容力、とか。


とにかく完璧じゃと感じた。
断じて言うが、俺は変態じゃない。




そういえば、神様の前に立つなんて、俺はなんて罪深いのじゃろう。
よし、今日は後ろから神様(尻)を見守るとするかの。



柳生に不審に思われながら、俺にしては珍しい柳生の後ろというポジションに立ち、
ブン太、ジャッカルとのダブルスを開始した。



左右に動く柳生(の尻)をちらちら気にしながら、プレーするものだから、真田に余所見するな、と怒られたけど、気にしない。
神様に見とれてしまうのは当たり前じゃき。



たまに見える背中(さしずめビーナスといったところかの)も、
(尻の)神様と並ぶに相応しい美しさで、柳生から流れる汗はまさしく大地への恵みと言うべき神聖なものじゃ。


美しさに惹かれた俺は無意識に、柳生の頬の近くに両手を持っていき、お椀のようにして、柳生の汗を掬おうとしていた。


「にお…ぅくん…?」
引きつった表情で柳生が俺をみる。



俺は跪いて
「柳生…いや、神よ。俺に恵みの一滴を!」
と言った。







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