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□ファーストキス
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「あとで一緒に善哉食おうなー!」
「善哉あるんすか!?さすが謙也さんや!」
んんん!?いつもより財前が優しい…ような
素直な財前て、何か照れる…
そんな頬染めて笑顔で俺を見るんやない!
萌え死にしてまうやろ!!キュン死にしてまうやろ!!!
あかん・・・顔が熱くなる!!
どうしたんですか?顔赤いですよ、熱出てはるんやないですか?
なんて言って上目遣いで俺を見るんやない!
「これがエクスタシーかっ!・・・、あ・・・」
うっかり白石が乗り移ってしまった。
「え、謙也さん・・・、ほんまに頭やっちゃいました?」
謙也さんきもいっすわ、と冷めた目で見られてしまった。
いつもの光に戻ってしまった・・・・・・
でもめげない!!
なんてったって今日は光にキスするからな!!!
「そーやなぁ、俺、今日頭やばいかもしれへんなー・・・」
いつものようになんでやねん!的なツッコミが返ってくると思っていた光にとって
がっくりと項垂れる謙也の反応は意外なものだった。
「光、治してくれへん?」
弱々しく微笑んで光の服の裾を掴めば、
光は観念したような表情を浮かべて
いつもの「ま、しゃーないっすわ」って台詞を言って謙也の頭をなでた。