short

□白石と健康
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−翌朝−

「んんーっなんかいつもよりエクスタシーや!ノーパン健康法のお陰やろか?」


いつもよりリラックスして眠れたような気がした白石は上機嫌で学校へ行く支度をした。


もちろんこの間ノーパンである。
布団から起き上がって伸び上がる彼は、もちろん全裸。




いつも通り、忍足謙也とあいさつし、普通に授業を受け、放課後になった。

はじめのうちは、ノーパンであることに違和感や羞恥を覚えたりもしたが
丸一日ほどノーパンでいれば慣れてしまった。



謙也に誘われ一緒に部活に行き、更衣をする。
部員たちと談笑を交わしながらいつも通りの更衣。


白石がスラックスを脱いだときにその場にいた全員の声が止み、視線は白石の下半身。


「何なん?みんな突然、黙ったりし・・・て・・・tってうわあぁーーー!!!?」
突然の静止に戸惑いながらみんなの視線の先、自分の下半身、主に股間の辺りを見て、顔面蒼白。


忘れとった。めっちゃ忘れとったあぁあぁあぁぁっ!!!

俺今ノーパンやった!!


てか財前写メんなぁぁあぁああ!!!!!
ブログに載せる気かこのやろう・・・!!


「白石、パンツはき忘れたん?たまにあるで、俺も・・・。」
はは、と乾いた笑いでフォローする謙也。
目線があわない。やさしい嘘が逆につらい。


「ちょww部長、何プレイですかwww人類の最先端行き過ぎっすわwwww」
涙目で爆笑すんな財前。プレイやなくて健康法やねん。
そしていつまでパシャパシャ撮ってんねん!!


「白石は、俺ば誘惑しとっと?」
ちっげーよ!!!照れんなや千歳!!


「自分みたいなイケメンが身体張ったかておもんないんじゃボケ!」
ギャグちゃうわユウジ!

てか小春は頬染めて見とれとるんかいな、とか思ったら
本当にドン引きしてて本気でショック受けた。



金ちゃんは銀と小石川が必死で目隠ししとった。
ありがたいけど俺は汚物か!!


ちゅーかひとりひとりに突っ込みいれとる俺、むっちゃ親切やんな。
下半身丸出しやけど。


「部長、ちんこ早くしまったらどーですか?きもいっすわ。」

そしてひとしきり笑い終えた財前が白石を貶しだした。
そこからドS財前の言葉攻めが始まった。


「部長、ほんま×××っすわ。」
「×××××だから××て×××。」
「×××とか××なんでまじ勘弁。」


言いすぎたかな、と恐る恐る白石のほうを見ると、白石は瞳を涙で潤ませて、呼吸を荒くし、頬を赤く上気させ上目遣いで財前を見つめいた。

「あかんっ、財前もうやめてぇや・・・っ!あ・・・っ、んんっ・・・エクスタシ・・・−っ!」





これっきりノーパン健康法は封印した白石だった。


end.



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