short
□ちょっとえろい
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早く帰りたい、と謙也に目で訴えると
意図を汲んでくれたのか手の動きを止める。
「ほな、そろそろ終わりにしよか。」
そう言って謙也は光から手を離した。
「あー俺も小春とシたなってきたわぁ」
「俺も千歳とシたいわー。何かむずむずしてきたで!」
うっとりとどこか遠くを見ている白石とユウジ。
あわよくばその先も、と夢見ているのがばればれだ、と光は思った。
「見せてくれておおきに!
それにしてもこんなに上手な謙也と一緒におれる光は幸せモンやんな?」
と白石が言うから自然と光の顔は熱くなる。
謙也がほめられて嬉しいのと、
いつも一緒だと思われてる気恥ずかしさからだ。
照れているのか何なのか自分でもよく分からない。
「じゃ、俺らは帰るわ!また見せてな、お手本として…」
ユウジが言ったのに続いて白石もまた明日、と言って部室を出ようとする。
「「謙也の肩揉み最強やで!!!」」
二人のきれいなハモリと同時に扉はぱたん、と閉じられた。
end.
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あとがき