青空と俺達。

□便利な機械
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ここ一週間ほどいつにもまして活気のあふれるものが近くにある。


━ブーーー、ブーーーッ

携帯だ。

特に理由はないが通常はマナーモードにしてある。
これまでも一日に何通かはだいたいきていた。

それは野球部のやつだったり、クラスのやつだったり、はたまた広告メールだったりもするのだが。

それに加えてこの一週間がすごい・・・。


一人の相手から何通も何十通も一日にメールが来る。

だがそれがメンドウだなんて思ったこともない。

むしろ来るたびに嬉しくなる。



ポチ、ポチ、

先ほど届いたメールを確認する。


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  田島悠一郎
Sub:Re:

俺んこと スキ?


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でた。

一瞬吹き出しそうになるが何とかこらえる。

普通なら顔が赤くなるところだがそれもこらえる。

というのも、この内容のメール、一日一通以上は確実にくる。

三日前にはなんと三通もきた。


なんでそんなに何回も聞くのかと疑問にも思う。

やれやれ、と思いながらやっぱり顔がにやけてしまう。

こういうとこもかわいいんだよなぁ、なんて思ってしまう。


********

一週間前。

練習終りの部室で帰り支度をしていると、田島に呼ばれ、人気のないところに連れ出された。


なんだ、と思っている矢先。

田島から突然の告白だった・・・。

友達としてでなく、恋愛対象として好きだ、とのこと。

当然かなり驚いた。

しかしその驚きは一部普通とは違っていた。

普通なら、男なのになんで、とかだろう。
だがこのときに思っていたのは、なぜ田島が・・・、という感情だった。

というのも、この告白がある、なしに関係なく、以前から田島の事が好きだったのだ。


終始戸惑い気味だったが、なんとか自分の思いも伝え、付き合うこととなった。

そのときの田島の嬉しそうな顔は忘れられない。


それからというもの、部活が終わって、家に着いたころから、携帯がフル稼働するようになったのだ。


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