嘔吐恐怖症ってのページは読んでいただけましたでしょうか?
嘔吐恐怖症ではない方からこのホームページに興味を持っていただけてとても嬉しいです。ありがとうございます。
嘔吐恐怖症という恐怖症があることや、嘔吐恐怖症で悩んでいる人がいるということを知って帰っていただければ幸いです。
欲を言うならば…酔っ払っても駅のホームでは吐かないであげてください。嘔吐恐怖症の人の中にはそれが怖くて終電には乗れないという人もいます。その現場を見て嘔吐恐怖症になってしまう人もいるかもしれません。吐くときはトイレでお願いします。

ここからは管理人の個人的な話になってしまうので興味のない方は去っていただいて構いません。また、少し嘔吐表現が入っているので嘔吐恐怖症の方の閲覧もお勧めしません。




























私が嘔吐恐怖症になったのは飲み会がきっかけでした。お酒を飲んだところに揚げ物を食べたら急に気分が悪くなってしまい私はトイレに駆け込みました。トイレに入って「さぁ、いざ!」と思ったのですが最後に吐いたのなんて小学校低学年のとき…私は吐き方が分かりませんでした。その時は結局吐けずに終わったのですが、その日以来私は吐くことが怖くなってしまい、揚げ物等の脂っこいものも多くは食べれなくなってしまいました。割と満腹に近い状態のときに揚げ物を口にすると「これを飲み込んだせいでまた吐き気に襲われたらどうしよう…」という不安に駆られるのです。それからしばらくして嘔吐恐怖症という存在を知りました。確かにあてはまる項目が多い!と思いました。
症状が悪化したのはそれからおよそ1年後の3月の下旬です。夜寝ようと思ったとき突然トイレから「オエェェェ!!!!」というとんでもない声が聞こえてきました。え、今のって…と私は一瞬ドキッとしました。隣の部屋に兄が戻ってくるとずっと兄の「うぅ…」「あぁ…」という呻き声が聞こえてきました。怖い怖い!私は必死で眠りにつきました。
次の日、昼頃に起きると顔面蒼白の兄に会いました。ちょうど病院から帰ってきたところでした。どうだったの?と聞けばウィルス性の胃腸炎だってさと答えが返ってきました。それから私は自分の部屋に戻りました。考えたら怖くなってしまうので気分転換をしようと思いゲームをするも「もし私も感染してしまったらどうしよう」という思いから全くゲームに集中できず、あたふた歩き回りどうしようどうしようとしか言えませんでした。
その日の夜は私も感染したらどうしようという不安でなかなか寝れませんでした。布団の中で「あれ…気持ち悪いかもしれない…」と思ったら急に怖くなってしまい、手足の震えが止まらなくなりました。大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせても手足の震えは止まらず、吐くくらいなら死んだ方がマシだとも思ったのですが、私はいつの間にか寝ていました。
次の日に起きると私の身には特に何もなかったので寝る前の吐き気(?)は気のせいだったんだなと思いました。兄も快復したようで仕事に行っていました。

以上が私が嘔吐恐怖症になった経緯でした。ここまで読んで下さりありがとうございました。嘔吐恐怖症の方は共感出来る箇所もあったのではないでしょうか。
この文章を読んでどう思ったでしょうか。
「吐き気なんて気のせいだったのに手足が震えるとか信じられない」
「嘔吐が怖いなんて気の持ちようでしょ」
「そもそも嘔吐が好きな人間なんてなかなかいないし不快感を抱く人がほとんどでしょ」
「なんで怖いのかが分かんない」
そんな感想を持たれた方も多いと思います。
これは嘔吐恐怖症の人にも知っておいてほしいのですが、嘔吐恐怖症に対する世間の目はおそらくこのような意見が多いと思われます。兄が胃腸炎にかかったとき、嘔吐が怖いということを父に相談したら「吐くのは仕方のないことだ」と言われ、母に相談したら信じられないという顔をされ「はぁ〜?馬鹿みたい」と言われました。私は今でもあの時の母の人を軽蔑したような目が忘れられません…。
私も以前までは男性恐怖症等は信じられないと思っていました。そんなの気の持ちようだろうし、だいたい男性恐怖症なんて一生女の人としか関わらないで生きていくつもりなの?と思っていました。しかし、私も嘔吐恐怖症になって考えが変わりました。
確かに嘔吐が怖いんです。
体が拒否反応を示すんです。
勝手に動悸やめまい、手足の震えが起こるんです。
怖いという気持ちにとらわれたとき気の持ちようではどうにもならない感覚になるんです。
どうか馬鹿にしないでください。
もし嘔吐恐怖症の人に会っても大丈夫だよと優しく声をかけてください。
人間的に弱いからそうなるんだよと思っていますか?
確かにそうかもしれません。
けれど私は克服したいと思っています。
一人でも多くの人が克服出来れば良いと思っています。
どうかこの存在だけでも覚えていてください。
克服できる日が来るまで待っていてください。
どうかお願いします。
最後の方は私の主観が入ってしまいすみませんでした。ここまで読んで下さりありがとうございました。
 

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