日常。

□お茶会
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大体片付けが一段落し、
ようやく席についた。

奇跡的にケーキなどの菓子類にはお湯は及ばなかったらしく、綺麗なままだった。

『ネムリン器用ね』
「感心してる場合か!火傷しかけたんだぞ!」
『帽子屋がでしょう?亜莉子は無事だったから』
「和名…(苦笑」

まあまあ、と亜莉子が二人をなだめると、
手の紙袋をテーブルに上げた。

「なんだそれ」
「クッキー。久々に作ってみたの、和名に教わって」
『あ、そうだった。私のも、…はい。これはスコーンね』

帽子屋は可愛らしい包装をじぃっと見つめた。

「食えんのか」
『失礼な。ちゃんと大丈夫よ!一つ、唐辛子入ってるけど』
「なっ」「えっ?」

意外な事実に、二人は驚いた。

「和名、何時の間に…」
「何でそんなモン持ってくるんだよ!?」
『面白いかなって』
「面白い訳あるか!;」
「だからチェシャ猫にあげなかったの…?」

実は作っている際、珍しくチェシャ猫に菓子をねだられたのだが、
和名はそれをやんわりと断っていた。

『うん。どれに入ってるか解らないし…』
「セツナ、お前お茶会をなんだと…」
「ここまで来てロシアンルーレットはやりたくないんだけど」
『…運による…かな』
「でしょうね」


平和にお茶会がしたい。
そう思ったのは、一人じゃないはず。



End.
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