第61〜90話
□流れを変えろ!!
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七回の守備に一条ブルーブレイスが投入してきたピッチャーは…渉。
とても正気の沙汰ではない采配だが一条と大宮の表情は自信に満ちていた。
朝風「どういうこと…!?瀬戸内くんがピッチャーなんて…」
武内「…つくづくコチラの意表をつくような采配をしてきますね大宮くんと一条さんは。たった3ヶ月間でサードの守備と送球を瀬戸内くんにたたき込んだ功績は認めますが…これは過剰采配です」
………
一塁側ベンチからグラウンドに出るとそのままマウンドに登った渉。キャッチャーの大宮がミットを構えると投球練習を始めた。
瀬戸内「……」
ガバッ…ビュン!!
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【流れを変えろ!!】
ワインドアップモーションの右スリークォターから投げられた渉の初マウンド。
ボールは真っ直ぐ大宮のミットに向かって飛んだ。
大宮「…!!」
パァアンッ!!
ストレート135km/h
星月「ひゃ…135キロ!?」
武内「…速いですね」
朝風「野球の常識を疑うわね…たしか瀬戸内くんの肩は入学した時点で60キロそこそこのレベルだったはず。それが2倍以上に跳ね上がるなんて…」
武内「でも剛速球というわけでは無いですから…むしろコチラから見ればちょうど打ち所なスピードです。追加点を入れましょう」