第61〜90話
□第２のピッチャー
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『試合は七回表!!流奈様ファンクラブの攻撃に入ります!!…でもその前に一旦試合を中断しての､グラウンド及びスタンド清掃タイムとさせていただきます』
プロ野球のクリーンタイムか？とでもツッコミを入れたいところだが体育館自体の広さを考えれば､整備タイムをもうけられても何ら不思議ではないだろう｡
【三塁側ベンチ】
朝風｢ﾊｧ…ﾊｧ…｣
武内｢４回からの３イニングで球数は約５０球…思ったより流奈のスタミナ消耗が激しいみたいですね｣
日向｢今日の流奈様は良く見ても調子が良いとは言えませんわ夏樹様…それに相手は同じ学校で練習をしていた方ばかり｡夏樹様もなつみ様も…もちろん流奈様も乱打線にならないだけでも功労賞ものだと思いますわ!!｣
武内｢確かに…でも七回まで無失点にできたのは後衛に居てくれたみんなのおかげでもあります｡人数が居るとはいえ…もともと個人のスタミナでは分が悪かったコチラのチーム…｣
日向｢………｣
武内｢本当の正念場はココからです｡せめてあと一回…まだ投げられますか流奈？｣
朝風｢たぶんね…一回の守備くらいなら投げられるけど､それ以降はとてもスタミナが保たないわ｣
武内｢八回からはボクがまたマウンドに上がります｡それまで持ちこたえて…｣