第61〜90話

□砕けない約束
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竜崎「…まさかまた負けるのかとビビッて声が出ないだけでもないだろう」


瀬戸内「…べつに…」


竜崎「………」





瀬戸内「…貴様は私を特別視しているようだが…」



竜崎「だから何だ?」





瀬戸内「…べつに私は貴様のことを特別視するつもりは無い。ただ来た球を遠くに飛ばす…それだけだ」



竜崎「…ふぅん」



瀬戸内「…前はあまり勝ちたいとは思っていなかった。それに…少なからず貴様の事は特別視していた…だから集中力が切れて球が体に当たった」



竜崎「…それで?」



瀬戸内「…だが今は違う…勝ちたい…必ず勝たねばいけない気がする。だから私は貴様を特別視しない…」



竜崎「…だから?」



瀬戸内「…バカか貴様は」



竜崎「なにっ!?」



瀬戸内「…私が勝つ…そんな簡単な答えすらわからないほど貴様は頭が悪いのか」



竜崎「………」



瀬戸内「…私は負けない…必ず…大切な友達との約束を守るためにも負けるわけにはいかない」



竜崎「約束か…」



瀬戸内「…ああ」



竜崎「…くだらない」



瀬戸内「…くだらなくは無い」



竜崎「くだらないよ。…たかが友達との約束ひとつのためにそこまでムキになること無いね」







瀬戸内「…だったら自分の腕で証明してみろ…」



竜崎「OK…バトルだ」
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