第91〜120話

□スーパー麒麟枠
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渉がグラウンドに入ったことによりソフィは心に大きな新鮮さを取り戻していた。
大好きな彼が自分の後ろでピッチングを見ている…こんどこそ自分の実力を見せて気に入ってもらう。
そんな気持ちがソフィの頭から疲れという単語を消し去り…むしろ初回よりキレの良いピッチングを見せていた。







松岡「くっ…(どういうことだ…スタミナが減ってくるどころか回が進むにつれ、あのピッチャーのピッチングは逆に冴えていくような気がする!?ジョーダンじゃねぇぞ…)」


ソフィ「いょっっシ!!」




一番打者の閃堂を二塁ランナーに置いてしまったものの西強高校の2番3番バッターを内野フライに仕留めて2アウト。
実力は圧倒的に負けているがメンタル面ではわずかに星北ヶ丘のソフィが押し勝っていた。





【三塁側ベンチ】



清本「どういうコトだ…オマエが三打席ノーヒットだなんて初めての事態だぞ」


松岡「オマエだって前の打席まで同じだろ、あのピッチャーのナックル…また揺れ方が増してやがる」


清本「………」


松岡「オレの気のせいかもしれないが、さっきセンターが頭から打球に突っ込んで交代した後から急に迫力が増してきた。あのプレーにでも影響されたのか…!?」
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