第1〜30話

□雪ちゃん
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瀬戸内「…しかたがない。今別のモノを作る」


ブレイドは異様にデカい包丁を持つと台所へ消えていった


西東「何を調理するつもりだ…ν」


…それにしても無駄に広い教会だ。
薄汚れてるしホコリっぽい、変な臭いまでする…
しかし、意外にも壇には花がちゃんと置いてある



西東「……ん?」

よく見ればあの花…

菊じゃん…

縁起が悪いな


西東「せめてバラでも刺しておけばいいものを」


それもどうだろう…

トントン…

西東「ん?」

トントン…

入り口の方からノックする音が聞こえる。誰かが訪ねてきたのだろう


西東「(こんな汚くて変な教会にも信者が居るんだな)おいブレイド、誰か来たみたいだぞ」

瀬戸内「…すまない今は手が放せないのだ。変わりに出てはくれぬか」


台所からブレイドに言われ、西東はしぶしぶ扉へ向かった

トントントン…
トントントン…
トントントントントントントン…


西東「(さ…三三七拍子!?)はいはい今開けるよ」

キィィイイイ…

RPGのラスボスでも出てきそうなほど怪しくキシみながらマッスォル教会(しつこい)の扉が開いた


西東「…ん?」

雪「あ…」


扉を叩いていたのは中学生くらいの女の子だった。女の子は西東を見ると驚いたような顔で一歩引いた
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