第1〜30話
□渉
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しかし…
トォアアアン…!!
西東「…オイ…なんだよ今の何かが砕けたみたいな音はよ…」
雪「あ…壊れてる!?」
雪は友沢の背後…
外野スタンドの照明塔を指差した。
友沢「ウソだろ…あそこまで飛ぶものなのか、ボールってのは…!?」
…砕けてる。
確かにさっきまでは普通にグラウンドを照らしていた照明塔は、今は火花を散らしながらガラスの破片をスタンドにパラパラと落としていた…
瀬戸内「………」
西東「(ココから照明塔までの距離は約140mくらい。だけど打球が照明塔を破壊する程のスピードを持った状態で140m地点てことは…)」
友沢「…西東、緊急ミーティングが必要みたいだな」
西東「ああ…まさか、この帝王実業のエースから打つ中学生がこんな近くに居たとはな」
瀬戸内「……すまない」
雪「ブレイドくん…」
西東「………」
友沢「………」
瀬戸内「…アレ(照明塔)の弁償をできる程の金など…私は持っていない」
西東「…えええ!?そっち!?Σ( ̄□ ̄;)」
友沢「(…スイングが見えなかった。しかも、あれだけの速さで振っているにもかかわらず俺のスライダーを完璧にミートしてスタンドまで運んでいた…)」
西東「やっぱりオレの目に狂いはなかったみたいだブレイド。見せてもらったぞ、お前のバッティング」
瀬戸内「………?」