第1〜30話
□N2バッテリーvs渉
4ページ/6ページ
なつみ「…はぁああ!!」
ガバッ…シュン!!
大宮「あ…アンダースロー!?」
武内「………」
ククク…!!
瀬戸内「…!?」
ブォン!!
ストライク!!
星月「あぁああ!?」
日向「空振りですって!?」
パーム…87km/h
そう…秋山なつみは右のアンダースロー投手だったのだ。
更に初球にもかかわらず加えるように内角へよくキレるパームまで投げ込んで来た。内角ギリギリに平気で入れるところを見てもコントロールは持っているであろう…渉のバットはボールにカスりもせずに空をきった。
大宮「驚いたな…アンダーとは。それにバッターも初球から空振り…」
武内「まだわかりませんね…お昼に相沢くんとバトルをした時にも同じような空振りをしていましたから。勝負は3球目から…ボクはそう予想しています」
大宮「………」
………
瀬戸内「(さっきの相沢という者の球も打ちにくかったが、コイツの球の打ちにくさは比にならない…なぜだ)」
なぎさ「なぁんだ…みんなが凄い凄いって騒ぐからどんなかと思ったら、大してイイ選球目は持ってないみたいね」
瀬戸内「………」
なぎさ「(とは言ったものの…今のは当てられずにすんだけど、スイングスピードを見る限りザコではない。少なくとも…)」