総悟受

□最後
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電話が鳴って。誰かと思いながらディスプレイをみればそこには幼なじみである土方十四郎の名があった。

なんだよ、めんどくせぇ。とか思いながらも電話にでるとヒュー、ヒュー。という苦しそうな呼吸がきこえた。

どうしたんですかィ。ときくと、なんでもねぇよ。とかすれた返事が返ってきた。なんとなく胸騒ぎがした


もう一度どうしたんですかィ。ときくと、またヒュー。と苦しそうな音がきこえる。

ただ、おまえの声が聴きたくなった。なんて、いつもは言わないような言葉もいわれた。


死にませんよね。というと、もう返事はなくて。ただ荒くなる息が彼が生きてる事を知らせてくれた。

土方、さん?


どうしたんですかィ。ときくと、最後に一言だけ返事が返ってきた。


涙がでた。
遠くで救急車のサイレンが響く。
ちかくで轢き逃げがあったと、家の前で近所の人達が騒ぎ立ててた。




<ごめんな、総悟。愛してる>

愛しいアナタの最後の一言
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