新八受

□僕は
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ねぇ?銀さん
僕は、あなたに会うためにうまれてきたんじゃないかって、たまに本気で考えるんですよ。


銀さんに会えなかったら、僕はずっとダメなバイトとして、一生を終えてただろうし。姉上も、もしかしたらあの遊郭にいたかもしれない。


銀さんにあわなかったら、最悪な人生で

だから、神様が幸せをくれたんだと、思うんです



銀さんと言う幸せを


[僕は]




あぁ、僕

死ぬんだ


なんて、簡単に考えた。
口の中が血まみれで、鉄の味がする



せめて、死ぬ前に
銀さんにあいたい


銀さんに会って
抱きつきたい。
抱きしめてもらいたい


そして、よく頑張ったなって
もう、頑張んなくて、いいよって


頭なでながら
いってもらいたい



ねぇ、銀さん
どこ?


みえない。
なにも見えないよ


そこに、いるの?
手を動かして、ガラスへと伸ばした



僕は、銀さんと会って少しだったけど
楽しかった


銀さんは?
僕といて、楽しかった?
楽しかったら、よかったな




あ、やばいなぁ

もう、目をあかないなんて

本当に
おわかれかぁ



少し、淋しいなぁ


もう、みんなにあえないんだね




姉上
神楽ちゃん
近藤さん
土方さん
沖田さん
山崎さん







…銀さん





ありがとう、ございました。
短い人生だったけど
楽しかったです



あ、でもそういえば
人は生まれ変わるとか、いったっけ
じゃぁ、次は雪になりたい
綺麗な真っ白い雪に




銀さんに、一瞬でもふれられるように



[生きる理由は]
[あなたと共にいたいから]

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