霧に隠れし我が運命 2【絆】

□【霧里人質編】
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ある朝。


暁のアジトでは緊急会議が行われた。



「今日ここへ集合させたのは…わかるな?」


「もちろんだ!ゲハ!」


飛段が鎌をふる。


「…チッ…」

サソリさんが不機嫌そうにヒルコの尾をチキチキさせている。




無理もないよ。



今日の緊急会議…



「では…忍び集団に捕まったデイダラを、どう助けるか…一応作戦をとろう」




そう。


私とマダラが滝へデートしに行った日。芸術コンビは任務で霧隠れに行っていた。



「…あの馬鹿が…」


サソリさんの話しによると、帰りに追っ手におわれ、起爆粘土がつきてしまったデイダラが…



捕まってしまったんだとか。
 



『大丈夫かな…』



「気を落とすな。デイダラくらいならいくらでも代えがきく」



冷めた目でリーダーが私を見る。


怒りが込み上げ、私はリーダーの胸ぐらを掴んだ



『何よ!その言い方っ!デイダラはデイダラはっ…!!』



「弱い奴は暁には不要だ」


『んだとぉっ!クソが!!!』



頭の糸がキレた


私の目がみるみるうちに銀色に光る。血継限界発動の証拠


チャクラがみなぎり、アジト内が揺れ動く。


私のそんな姿に驚くメンバー。




『お前は…っ!』


ジュウ

という音ともに、リーダーの服が、とけはじめる。



「…だから今話し合おうと集めたんだ」



『…くっ、』




サソリさんが私の手をリーダーから離す。


「…落ち着け」


『サソリさんまでっ!相方でしょうっ?なんで…平気で…』



「平気な訳ねーだろ!」




メンバーの息が止まる。

「…あいつは、弟みてぇなもんだ…芸術を分かち合える…な」



そのままサソリさんはアジトを出て行った。
 


「…弟…か、分からなくもないな」

イタチさんがサソリさんについて出て行った。



「‥つらら先輩、落ち込んじゃ駄目っスよ…」



トビが私の肩を支える。


我に帰り、私はリーダーから離れた。



「…では、会議をはじめよう」






  
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