霧に隠れし我が運命 2【絆】

□【霧里人質編】
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「まずは相手の目的だ。」


リーダーが小さな紙切れを取り出して呟く。


その紙きれには暗号が書いてあった。


「私がこの暗号を解いてみたわ…人質を捕った。暁よ、コイツを助けたくば、我々の指示に従ってもらう…」

小南さんが読んでる途中で私を見た。




「…いいにくいのだけど…」


『…はい?』



「…この人達、アナタが狙いよ」



「「「!!」」」



『…え…』




私が…狙い…


じゃあ、デイダラは…
とばっちりをくらったの?

…私のせいで?



メンバーの視線が私に集まる。


「これは大変な事態ですねぇ…私的には、やはり血継限界が狙いだと思いますがねぇ」


「僕もそう思うよ」「俺モダ」


……うん、

絶対そうだ…

霧隠れが私を狙うなら、それしかない。


『…私のせいだ…私が!こんな醜い力を持ってるから…!』


「ちがうわ、つらら!」


『違くないです!!』


きっと…霧隠れは私の力を私の命ごと封印するつもりなんだ…


里の脅威だから‥



「…少し落ちつけ、狙いがお前でも、相手を倒せば済むことだ」


『でも!もしそれでデイダラが傷つけられたら!!』


「デイダラを信じろ、アイツは暁だ。そうそう簡単にはやられない」





『…』



「霧隠れに迎え。お前が帰れば状況も少しは変わる」



『わかり…ました…』



力なく返答して、私はトビくんに手をひかれてアジトを出た。



 

 
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