霧に隠れし我が運命 2【絆】

□【霧里人質編】
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「…大丈夫か、つらら」


『へへ、ごめん…無理かも』



霧隠れへ向かう道の途中。

私はお面を外したマダラと森を駆けていた。

夕日が山に沈みかけている…



「…やはり霧隠れには戻りたくないか…」


『うん…』



私が里についたら…

皆どんな顔をするのかな


いつもと変わらない冷たい目?
それとも…

怒りや憎悪の目…?


『里は嫌いよ。誰も私を私と見てくれないから…』


でも行かなくてはならない。

新しくできた、私を私として見てくれる仲間を…

デイダラを助けなければ。

 


「無理はするなよ、俺がついている。俺はお前の気持ちが分かる」



『マダラ…』




アナタは優しい…

だから好きです…



「それとだな…」


『はい?』



「…今日、お前デイダラデイダラ何回言ったり思ったりするんだ


…少し嫉妬したぞ…」



『!!』




そのちょっと照れたりするとこ…

私にだけ見せてくれる

美しい顔…



大好き




『…必ず助ける!』



「あぁ」




故郷とは、


色んな思い出が詰まっているほど愛おしいもの



帰りたくなくても、



心の中ではずっと帰りたいと

思うもの…




end


続く…



  
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