霧に隠れし我が運命 2【絆】

□【霧里怒闘編】
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きた。

ついに来てしまった…

私の里…





「準備はいいか?」


『うん、チャクラも練ったよ』




マダラを見てうなずく。



「…辛くなったらすぐに退け」


『いやよ、マダラを置いてなんていけないもん!!』



彼は少し微笑むと、私の頭に手をポフっと置いた。



「行くぞ…」


『…ゴクリ』


マダラがお面をつけなおし、走りだす。


私もあとに続く。


警備門にいる忍びを倒し、霧隠れへ潜入した。




懐かしい景色…


だいたい約一年ぶりだろうか?



《暁だ!暁が来たぞ!》


《いやぁ!化け物もいるわ!》



相変わらず変わっていない…



怯える里人を潰していく。


一人一人。



『デイダラは…どこ?』


《知るか!化け物!》


『…』


こんな小さい男の子でさえ…

私の血継限界を知っているのね…

 



「…つらら、デイダラはサソリ達に任せて、俺達は暗部や忍びをくいとめる役だ…」


『わかってるよ』



男の子の首ねっこを、スパッと斬る。



血が吹き出て私を濡らす



『わかってるけど…』




早く見つけて謝りたい




  



「…デイダラが捕まったのはお前のせいじゃないだろう?」



『ちょっと、あんまり写輪眼で心のぞかないでよ…』



私はマダラを睨んだ


「すまないな、俺はお前がほおっておけないんだ…」



『‥‥バカマダラ』




立ち上がってマダラにキスをする



「…つらら…っ」



『…あんまり心配しないでね』


上目で彼を見たあと、私は気配を感じて、


口を離す。


「…暗部か…」


『そうみたいだね』



《暁…許せない…

それに氷間つらら

何故お前は暁なんかに…っ!》





クナイを放たれる。



『私が暁に入った理由?』



スッと交わし、暗部の面の前に自分の顔を持っていく。


面をそっと外す。


暗部にとって、敵に顔を見られることは命にかかわる。



『それは…居場所だから。

居心地のいい家だからだよ
みんな恐れない


この霧隠れとは違う

あなた達とは違う

犯罪者でも…家族なの

 
ねぇ、お母さん?』



「(母…だと…?)」




お面を外した暗部の顔は…








つららと瓜二つだった。



 
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