霧に隠れし我が運命 2【絆】

□【霧里怒闘編】
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はぁ、はぁ…




「うっ…」


バタン



「…デイダラ!!」



サソリは倒れたデイダラに近く。


「チッ…やべぇな、チャクラが吸い取られてやがる…」


額に手を置くと、凄い熱だと言うことがわかる。

ここまで走れたのは、デイダラがやはり暁の一員だからだろう。

サソリの冷たい手が気持ち良いのか、デイダラは目を細めた。




「…悪いな旦那…」


「あぁ、本当にな」


「は…ひでぇ…やっぱ旦那だw」



サソリは顔を歪める。


さっきから背後に感じる気配。


敵だ。



「チィ…」



流石にデイダラを庇いながらじゃ
圧倒的にこっちが不利だ。
 


それにこのチャクラ…


上忍レベルだ


思考をめぐらせていると、デイダラが口を開いた。




「…旦那、逃げろ」



サソリは、はぁ?と声を漏らす



「正気か?」



デイダラは頷くことやっとの体で印を結びはじめた。


「何してやがる!!デイダラ!」



サソリの叫びと同時に、霧隠れの上忍が襲いかかってきた。



サソリはデイダラの前に立ちはだかる。


しかし。


背後には上忍がもうひとり…



「…旦那、また後でだ」






「デイっ…」




デイダラはサソリに術を向ける。





忍びの初歩的な術だが、サソリがデイダラを庇うこの状況で出すとは考えにくい。





「…瞬身の術…」




サソリに手を触れると、その場からサソリは消えた。



残ったのは、


チャクラ切れで瀕死状態の

デイダラと、



霧隠れの上忍だけだった。




  




「万事休すか…」




つらら…

 
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