霧に隠れし我が運命 2【絆】

□【霧里狂愛編】裏あり
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「クソ!!デイダラぁ!」



サソリは今、霧隠れの外れにいる。


正確に言えば、飛ばされたのだ。



「俺ぁなぁ…お前を助けにきたんじゃねぇか…」



なのにこの様…

恥ずかしくてメンバーに顔見せらんねぇじゃねぇか…




『あれ?サソリさん?!!』



「…!?」




自分の名を呼ばれた方向を見ると、そこにはイタチとつららが立っていた。



「テメーら何してやがる?」


『酷いなぁ、デイダラを助けにきたんでしょーが!』

「サソリさん、デイダラはどうでした?見つかりましたか」




ったく…


痛いとこをつきやがる…




「隠してもしょうがねぇな…」




サソリは今まで起きた事を2人に全部つたえた。



『て事は…まだ捕まったまま…』



つららは顔を歪めた。

二回チャンスがあるとは限らない



やはり…私が交換条件を…


「馬鹿な事は考えんなよ」


『え』

サソリの一言につららはさらに顔を歪めた。


『デイダラを助けなきゃ!

私が…私が!』



目に涙を浮かべるつららに
2人は一瞬目を逸らす。



やはり女の涙は嫌いなのだ…



「デイダラはな、

お前が来ることを

望んでねぇよ」




『何で分かるんですかっ!』



喜怒哀楽。

つららは心を抑えきれなくなった。



大切な仲間が私のせいで酷い目にあっているというのに…

サソリさんは何故…


『何で私を嫌いになんないの…

サソリさん…』



「…何言ってんだ」


『…』


「嫌い何かなんねぇよ

チッ…お前といると調子が狂う」



サソリは顔を赤らめそっぽを向いた。

そのさいイタチと目があい、イタチに苦笑されたのは

そうとうきつかっただろうw



『サソリさん…』



「デイダラを助けに行くぞ」



「交換条件を受け入れるなんてナンセンス」



『…!!』





つららは涙を拭いて二人に駆け寄った。



サソリにありがとうと言おうとした。




しかし、それは叶わなかった。




『(え…)』




体が動かない。



足元を見ると、自分がどういう状況かはっきり分かった。


これは…木の葉の一族の…



《影まねの術!!》





まさか…霧隠れが木の葉にまで手を回しているなんて!


 



イタチとサソリが異変に気づいた時には、つららが相手の忍びにクナイを突きつけられていた。





『サソリさ…ん!』



「俺は木の葉の奈良一族のシカマルってんだ。

めんどくせぇけど、


この女、貰うぞ…」




続く…



end



 
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