暁スウィートルーム
□ガキが母親になるまで
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『おっかえり〜!』
私はアジトの岩をどけて入ってきたサソリに飛びかかった。
しかし、軽々よけられ変わりにデイダラにダイブしてしまった…
『ぐはっ!』
「ごほっ!」
私とデイダラはその場に崩れ落ちた。
『な、なんで避けるの…』
頭をさすりながらサソリに問うと、彼はいつも決まって同じ言葉を発する。
「お前なんかに興味はねェ」
『…なんでよ』
「ガキが」
毎回そう。ちっとも優しくなんてしてくれない。ガキガキ言われてるけど、見た目年齢私の方が上だし…
冷たく突き放されちゃう。
でも、そんなサソリに惚れてしまったんだからしょうがない。
『デイダラ大丈夫?』
私のダイブをモロ腹に喰らって伸びてたデイダラを起こす。
その頃にはサソリもいなくなっていて、私はデイダラと2人で通路に残されてしまっていた。
チキショー、今度こそ振り向いて貰うんだから…